こちらのブログでは、会議ファシリテーターの渋谷雅人が、会社の朝礼や打ち合わせを活用して、社員の自主自律的な行動を促すヒントをお届けしています。
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受益者(取引先)との関係性を問い直す
今日のテーマは、受益者(取引先)との関係性を深めるです。
ビジネスモデルキャンバスでは、こちらの水色の部分(関係性と認知・タッチポイント)になります。

取引先とどんな関係性を築いているか
まず、取引先とどんな関係性を築いているか(築きたいか)を考えていきましょう。
営業の方であれば、取引先と友好な関係性を築くために、業務以外の雑談もされることでしょう。
さて、雑談は何のためにするのでしょうか?
フレンドリーな関係を構築することが最終的な目的ではないはずです。
何かあった時に取引先から相談されたり、頼られたりといったことを含む、信頼関係を深めるためにしていることだと思います。
信頼関係が深まれば深まるほど、取引先のニーズにを的確に捉え、それに応えるべく活動もでき、結果として自社の売上向上にもつながっていきます。
では、その取引先との関係性を深めるために、今日これから何ができるでしょうか?
この問いかけこそが重要です。

取引先との関係性を深めるために、何ができるでしょうか?
この問いかけをして考えることで、社長やリーダーだけでなく社員・メンバーの今日の行動が変わります。
社内向けの業務に携わっている方の場合も同じです。
社内の人との関係性を更に深めたり、より良くするために何ができるかを問いかけてみてください。

取引先との関係性を深めるための、具体的な問いかけ
取引先との関係性を更に深めるにあたって、具体的な問いかけを3つご紹介します。
❶ 何かあった時に頼りにされる関係を更に深めるために何をしますか?
扱っている商品や工事などサービスにおいて、何かあった時に頼りにされるようになるために何ができますか?
❷ 取引先の社員を何人知っていますか? 関係性を深めるために更に誰と会話したいですか?/会話すべきですか?
大切な取引先の社員を何人知っているのか?という視点で、取引先との関係性を捉え直すこともできます。
社長一人しか知らないという関係もあれば、全員知っているという関係、主要ポストにいる人は知っているという関係性もあるでしょう。
今ある関係性を更に深めるために何をすべきかを考えると、取引先での行動や声かけも変わってくるはずです。
❸ どんな手段でコミュニケーションをとっていますか? 関係性を深めるためにどんな手段を活用しますか?
現在のコミュニケーションの手段としては、
- 直接会う
- 電話
- ファックス
- メール
- オンラインミーティング
とありますが、多様化しているコミュニケーションの手段(ツール)の使い方によって、構築できる関係性の深さも変わり得ます。
たとえば、
- メールだけのやり取りだった取引先を直接訪問する。
- 日頃会っている取引先に対して、まとめた情報をメールで送る。
- 有益と思われる情報をあえて30秒の電話で伝える。
など、手段(ツール)の特性を上手に活用して、より良い関係性を発展させることができるのではないでしょうか。

まとめ
取引先との関係性を更に深めるために、何ができるか?
この問いかけがなければ、行動は変わりません。行動が変わらなければ、現状は変化しません。
問いかけのあるなしが、成果を生む雑談と、成果を生まない雑談の違いとなります。
しっかり問いかけをすることが、今日の行動の変化につながります。

